2016年4月12日火曜日

CGworld vol.213に掲載されました。


 
4月9日(土)発売のCGworld vol213にて扉画と記事(計8ページ)を担当させて頂きました。
自主制作で作ってる黄色いパワードスーツ以外、Zmodelerで制作。
記事の内容は、Zbrush初心者向けです。
(私も初心者という状態で、覚えながら作例を制作致しました)
 
作例を見てポリゴンモデリングで良いじゃん!と思っているそこのあなた!
Zmodelerは、時間短縮に打ってつけのローポリモデラーです。
そしてここだけの話・・・
電撃エフェクトは、VideoCopilotの新プラグイン"SABER"を使用!
沢山の方に読んで欲しいです!何卒、宜しくお願いいたします。


 さて、今日はCGworldの思い出を少しだけ。
 自分が読み始めた当時、mayaとmaxに並んでLightwaveが掲載されている時代。
投稿王というコーナーもありましたね。
投稿作品が掲載されたら賞金ゲットみたいな企画だったと記憶しておりますが
いつかこれに載りたい!と思ってたら無くなったんですよ!!
 
あと・・・作品が・・・
※画像は、自分が学生時代の作品。LWで一生懸命作ったが色々と残念なのだ。
 
あれから約10年・・・
 
フリー2年目ということで、今年度も頑張っていきたいと思います。
CGworld vol.213を宜しくお願いいたします。

2016年4月5日火曜日

making of twinklestar

既に一ヶ月も前になりますが、3月6日、三鷹の森インディーズアニメフェスタにて
ノミネート上映して頂きました。
1年ぶりに振り返ってmaking of twinklestarというタイトルで過去を振り返りたいと思います。
制作にご協力頂いた皆様、そして選んで下さったフェスタ審査員様、本当に感謝しております。

どういう切り口で書こうか迷いましたが。
このアニメは、脚本含めて全工程を1人で制作したCGアニメです。
自分と同じ様に1人チームでもCGで動画を作品を作ってみたい人がいると思います。
そういった思いを持つ、誰かの参考になれば嬉しいなと思いつつ
如何に効率的(良い加減に)に制作したのかに絞って書いてみましょう。
自分が気をつけた幾つかの代表的項目を並べました。


1、脚本とVコンテをセットで考える
2、登場キャラクターのCGモデル、リグ構造を共通化
3、セルルック(15fps)によるレンダリング時間の短縮
4、キャラ付けは、声優さんになんとかしてもらう
5.編集時はCG屋としての考えを一時的に墨に置く
あとがき・・・インディーズアニメフェスタ会場に行けなくて残念だった


1、脚本とVコンテをセットで考える

これは、制作人員が少数だからこそかもしれません。
脚本は、2日で台詞だけの簡単な状態を書きあげました。
最低限、最後まで見れるかどうか?を念頭に置いて制作しました。
凄くハードルが低いですけれど、形にすることが最優先ですね。

その後、すぐに3dsmax+bipedを使って脚本をVコンテ化です。
意外と時間がかかりましたね。すごく急いで5日程度かかりました。
この段階で初めて面白いか面白くないかの判断が出来始めた感じです。
ここで物量が見えてきますが。。。
台詞の尺とか場面転換を考えたら10分は、かかる。
100カット確実に超える(最終的に130カット弱)
1人でやる物量・・・ではない気がしたので1人チームなりの作り方を考えました。



2、登場キャラクターのCGモデル、リグ構造を共通化
 
ヒロイン4人は、髪型以外のモデルが全部一緒です。
1人作って、目のテクスチャと髪型、身長をbipedで微妙に変えて作業時間を大幅節約(手抜き)。
表情は、モーフで微妙に個性を出すことにしました。
 
はるか・・・常にパッチリ目を開ける、身長低く
ふゆみ・・・細目に調整、メガネ追加、身長高く
なつき・・・瞳孔が小さいテクスチャを貼って危ない感じに。一応ギャグ要因
あきこ・・・半目だが、ふゆみほど目つきを鋭くしない、口元にチョコバーを追加



3、セルルック(15fps)によるレンダリング時間の短縮
自主制作CGで気になるポイントってここじゃないでしょうか。
最近は、ゲームエンジンなりGPUレンダラーで大分コストが下がってますけど。
全部で130カット弱ありましたが。オクルージョンパスも使ってないので
1カットにつき10分掛かってない気がしますね。
最後にAfterEffectsでどうするかを考えて制作しました。
最終的に全カット上記画像くらいのルックになれば良いなと。


4、キャラ付けは、声優さんになんとかしてもらう

 モーフコントローラーで個性を出すにも限界がある気がします。
その殻を破ってくれる人、それは声優様です。
 キャラの口癖だったり、特にあきこの“ポヨ”とか。 ヒトシ君の独特なホモっぽさとか。
ナツキとフユミという対照的なキャラを演じ分けて頂いたりとか。
ルシファーも良い味を出していて、声優さんに関しては本当に完璧でしたね。
皆さん、本当に演技が上手かった。アフレコ現場で内心スゲェ!と驚きました。
あとアフレコ協力下さったスタジオの担当様も凄く親切でしたね。
あれから2年以上経つのですね・・・早いなぁ。


5.編集時はCG屋としての考えを一時的に隅に置く
最後は、これです。
全カットをpremiereに読み込んで繋いだ時、とてつもない不安がやってきます。
1カットのクォリティを上げるよりも全体を満遍なく上げていくほうが
クォリティアップに繋がると感じたんですね。
思い入れがあるカットを削るのは、悲しい。でも観て下さる方には、そんなこと関係無い。
それらを考えながらも、最終的に今ある素材を最大限に面白くなる様ベストを尽くす。
でもテクニック的なことも存在すると思いました。例えばカットを細かく分けるとか。
台詞意外は1カット3秒位にしてリズム良く見れるようにするとか。
そういう部分は、編集で気をつけました。


あとがき・・・インディーズアニメフェスタ会場に行けなくて残念だった
1ヶ月前ですね・・・3月6日、日曜でしたが自分は常駐勤務の関係で福岡におりました。
他にも自宅でのお仕事も平行して請けさせて頂いておりましてですね。
本当に忙しくて、代理の方にご参加頂いたのですが・・・
本心としては行きたかったのです。ノミネート作品を全部会場で見たかったです。
その場の空気を味わいたかったんですが・・・本当に行きたかった。。。
仕事のコントロールが難しいなと感じた月だったのです。

そして次は、パワードスーツの動画。
octanerenderである程度まで出せた質感。
ずっと言ってますけどこいつをなんとかしたいです。
アニメの次はフォトリアル系パワードスーツバトルなんや!!!
これをやらなければ次には行けますまい。どげんかせんといかん!!

2ヶ月ぶりの更新でしたが、本日はこれまでです。
ありがとうございました!